SSブログ

夢のしっぽ

ライブ前。
リハーサル中の裕太郎さんが僕のとこにやってきて「何か書くものと紙ないかな」と言いました。
「どうするの?」
「直接、会話したいから、、字を書こうかと思って、、」
ベテランA先生に相談すると「ホワイトボードではどうでしょう」という提案があり
急遽、用意することに。
                                                                                                                                                                                         
プロペラはこの年、結成10周年を迎えたベテランロックバンドです。
彼らの10年の歴史の中でも今回はおそらくもっとも特殊なライブ。
メンバーそれぞれに若干、緊張、、というか、いつもとは違う気合いを入れてるように見えました。

さて、いよいよプロペラ登場。
サングラスをかけて派手な衣装を着た裕太郎さんにみんなが注目します。
1曲目からアップテンポのロックンロール。
                                                                                                                                                                                    

                                                                                                                                                                                        
もう、、演奏が始まってすぐに子供達は大喜びです。
裕太郎さんは子供達のすぐ目の前まで行って歌い、体全身でのパフォーマンス。
最初は座って演奏していたベースの谷崎さん,ギターのトーコさんも立ち上がり、
ドラムの庸平さんのビートもさらに加熱していきます。
                                                                                                                                                                                  

                                                                                                                                                                                    
ドラムの振動が伝わったのかわかりませんが子供達が手拍子をしていました。
興奮して立ち上がる子。
ギターを弾くトーコさんをじーっと見てる子。
裕太郎さんのパフォーマンスをまねして一緒に体を動かしている子。
                                                                                                                                                                                 

気がつくと子供達も先生達も一般参加の人たちもみんな一緒になって揺れていました。

裕太郎さんは声だけでなくジェスチャーとホワイトボードを使ってコミカルに話しかけます。

 
                                                                                                                                                                                   

                                                                                                                                                                                    
感じる限りの思いを
思いつく限りのやり方で
出来るだけ同じ目線で
出来るだけみんなの近くで
とびっきりの笑顔で
                                                                                                                                                                                  
声でもなく
手話でもなく
心が心に話しかけ
心に心が答える光景がそこにありました。
                                                                                                                                                                                    

                                                                                                                                                                                 
まちがいなくその瞬間。
僕らはいっしょにおしゃべりをした。
僕らはいっしょに歌った。
聞こえる聞こえないを超えて、
大人も子供も音楽も絵も何もかもを超えて。


つまづいたりしない様に
 つまづかない様に
 歩く事につまづいた
 僕はどこへ行こうとしてたんだ?
 本物の笑顔の正体に
 本物の涙の正体に
 出会いたい

 (旅人/プロペラ)
                                                                                                                                                                                   

                                                                                                                                                                                    
僕の絵も完成しました。

みんなで描いた絵。
みんなの声が詰まった絵。
おしゃべりな絵。

一般参加の健聴者の方にとっては
もしかしたら衝撃的な光景だったかも知れません。

また、聞こえない子供達にとっても
そして先生や子供達のご家族にとっても
とても衝撃的な光景だったかも知れません。
                                                 
AMADORIにとっても
プロペラにとっても
僕にとっても
                                              
この日、僕らはみんなが1つになる瞬間を体験しました。
                                              
子供達にはいつまでもこの日の“思い”を忘れないで欲しい。
いつでも思い出せるように
心の大事なとこに刻んでおいて欲しい。
                                                                                                                                                                                                    

                                                                                                                                                                                 
 散歩の途中でキミが泣いた
 夕陽がホッペの上にあった
 涙ふいて
 涙ふいて
 笑える勇気使っちゃえ
 晴れてるのに降る雨と
 似た様な気持ちを持ってる
 みんな持ってる
 持ってる
 夢のしっぽが見える方へ
 進め!

  (夢のしっぽ/プロペラ)
                                                                                                                                                                                   
                                             
                                              
この空間へ導いてくれたAMADORI、プロペラのみんな                                           どうもありがとう
                                                 
この場を作り上げてくれた先生方、学校関係者の方々、
どうもありがとう
                                            
この企画に賛同、協力してくれた親御さん
どうもありがとう
                                               
音響機材を提供してくれた方々、
どうもありがとう
                                                 
そしてこの日集まってくれたみなさん
どうもありがとう
                                               
この場には来れなくても遠くから応援,暖かいメッセージを送ってくれたみなさん         
どうもありがとう
                                            
                                                     
そして大宮ろう学校のみんな
どうもありがとう
                                               
                                                                                         
夢のようなライブは終わりました。

                                                 
夢のしっぽが見えてきました。
                                              
                                                                 
〈PROPELLER〉
羽原裕太郎(ボーカル)
千井塔子(ギター)
谷崎浩章(ベース)
堀之内庸平(ドラム)
                                               
[SET LIST]
YES とNO
結び目
花束
旅人
夢のしっぽ


2005-11-06 07:04  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 3

kawaguchi

大宮での絵を早く見たいと待っていました。
ルーテルでの絵も涙が出ましたが、凄いですね。
涙が止まりません。
プロペラさんの思いがジンジン伝わります。
そこに居た、子供たちはもちろん、すべての人にkadoさんの思いや、
AMADORIさん、プロペラさんの思いが届いたんじゃないかな。
一生忘れられない思い出ですね。
私もうれしいです。ホントにホントに「ありがとう」です。
by kawaguchi (2005-11-06 09:47) 

ベテランではないA

プロペラさんの演奏、本当にすばらしかったです。アマドリさんの歌を真剣に見つめていた子どもたちが、門さんの絵にも参加し、プロペラさんの演奏では手拍子で始まり、だんだん体全体でリズムをとり始め、とうとう最後には一緒に手をつないで歩いていましたね。かわいかったです。とっても。アマドリさん、プロペラさん、そして門さんのメッセージがしっかりと子どもたちの心に届いていました。すごくうれしかったです。
by ベテランではないA (2005-11-06 22:00) 

大宮のN

私も書き込んじゃお!あれから早一週間たったわけですが、いまだに思い出すとドキドキ、ワクワクします。ロックバンドの方が手話で自己紹介したり、ホワイトボードでトークするのって、きっとめったにないことですよね。直接語りかけてくれようという気持ちがうれしかった。プロペラさん、AMADORIさん、門さん、素敵な時間を本当にありがとう。私も最後の歌を聴きながら「夢のしっぽ」が見えた!と思いました。
by 大宮のN (2005-11-06 23:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。